こんにちは。ぐらたんです。
前回の記事では、不満をぶちまけました。内容としては、稽留流産と診断を受けたのですが、お医者さんから「手術前を受けるには自費でPCR検査(新型コロナウイルスの検査)を受ける必要があり、費用は約4万円」といわれたことや、「事前に説明をしてもらえず、患者が質問をしてはじめて答えてくれる体制」についてです。
▲前回の記事です。ちょっと荒ぶっています。
今回の記事は、自治体の相談窓口に電話してみた結果をご報告します。結論として、とてもよかったです!
手術を受けるにしても、もっと安心できるところで手術がしたい。手術内容や自分の状況についてもっと説明してほしい。PCR検査は本当に必要なの?
でも、どうすればいいのかわからない。
夫にも同じ内容を話していたのですが、ある提案をしてくれました。それは、
「自治体の相談窓口に頼ること」
でした。
「妊娠相談ほっとライン」の基本情報
私は、東京在住なのですが、東京都には、「妊娠相談ほっとライン」という相談窓口があり、匿名で電話やメールで相談にのってもらえます。「妊娠相談ほっとライン」は、東京都から委託を受けて、株式会社法研が運営しています。
電話番号 03-5339-1133
受付時間:月曜日から日曜日 午前10時から午後10時まで
メール相談:メール相談申し込み
「妊娠相談ほっとライン」に相談をすることができるのは、東京都に住んでいる方のみですが、東京都以外にお住まいの方は、以下のアドレスからお近くの相談窓口を調べられます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/boshi-hoken14/
▲厚生労働省のホームページより。全国の女性健康支援センターを探すことができます。
「妊娠相談ほっとライン」に電話をかけてみました
「妊娠相談ほっとライン」の電話受付は、月~日曜日(元日以外) 午前10時~午後10時まで。夫から話を聞いたのは午後9時。「まだいける!」と電話をかけてみると、さっそく女性の方が電話に出てくださいました。
「東京在住であるか」「年代」「本人かどうか」の3点をはじめに質問されましたが、名前は聞かれませんでした。プライバシーが守られています。
私が質問したかった内容は、以下の4点。
・稽留流産の手術を受けるのに、自費でPCR検査を受けなければいけないと医師から言われたが、手術は必須なのか?
・PCR検査費用4万円は妥当なのか?
・稽留流産の手術(掻爬手術・外来手術)費用3万円は妥当なのか?
・稽留流産の手術をおこなっている他の病院をどうやって調べればいいか?
PCR検査は必須ではなかった
なんと、PCR検査は必須ではありませんでした。病院・クリニックの考え方でするorしないを決めるそうです。ただし、新型コロナウイルスの症状が疑われている方ではない検査の場合(手術前に念のために行われる検査も該当)、100%実費になります(2020年6月22日時点)。しかも、その検査費用は病院・クリニックで設定できるとのことでした。
PCR検査をすると、余計に時間と費用がかかるのですが、病院を選ぶことでそれを回避することができるということがわかりました!これは大きな収穫です。
その他の質問についても答えてくださり、稽留流産の手術費用については入院日数などによってもまちまち(2~10万円程度)であることや、手術をおこなっている病院の調べ方も教えていただきました。
親身な対応で安心できる
「これからどうすればいいか」という漠然な不安を抱えていましたが、電話相談によって、かなり不安は解消されました。何よりよかったのは、自分がとるべき行動がわかったこと。
私の場合は、行ける範囲の病院に対して直接電話をし、「手術前のPCR検査が必要かどうか」「PCR検査が必要な場合はその費用」「手術自体の費用」「最短でいつ施術してもらえるのか」の確認をするということ。できれば、いくつか病院の候補を出して比較をし、安心できる病院を探すこと。
主観的な意見ではありますが、相談に応じてくださった方の声のトーンがやさしくて、励まされているような気がしました。1人で抱え込んで、つぶれそうになっていたのですが、専門の方が親身になって相談にのってくださるのは、心強いことです。
「妊娠相談ほっとライン」を終えてとった行動
病院の候補をピックアップ
電話相談を終えて、さっそく候補の病院をピックアップしました。病院選びのポイントは、「できるだけ早く手術をしてくれるところ(できれば土日希望)」「手術前のPCR検査がないところ」でした。もちろん、「十分な説明をしてくれるところ」も希望なのですが、そこは調べようがないので、他の2点に焦点をあわせました。
電話相談をしたのが、6月19日(金)の夜だったので、翌日は土曜日。土曜日は休診か午前のみの病院が多いので、土曜の午前に電話をすることを決めました。
怒涛の展開
ダメ元で電話をすると、偶然土日に手術をおこなっている病院のアポがとれました!しかも、そこの病院は「手術前のPCR検査なし」「手術費用は約2万円(他に診察費用がかかる)」とのこと。通っていたクリニックだと、PCR検査込みで約7万円必要だったので、差額は5万円。これほどまでに費用が違うとは驚きでした。電話をかけた6月20日(土)夜に診察・血液検査を受けたのですが、なんと翌日21日(日)に手術の予定を入れてもらえました!!費用の面でも、日程の面でも大満足です。(診察のときも、十分に説明していただけました!)
電話相談をすることで、正確な情報を得て、行動の後押しをしてもらえました。そのおかげで、想像以上に早い手術の予約につながったのだと感じています。
まとめ
(窓口の方が調べてくださっている時間も含めて)20分程度の相談でしたが、疑問点や不安に思っていることが解消されました。本当に、電話してよかったです!
今回感じたのは、かかりつけの病院があるのはいいことですが、その病院の意見に偏ってしまうこともあるのだな、ということです。知らないうちに「病院のルール」に従っていることもあります。時には「この考え方はスタンダードなのか」ということを、公平な目で判断をする必要があるような気がします。
世の中には、ありがたいことに病院がたくさんあって、患者は自分にあった病院を探すことができる。「妊娠相談ほっとライン」では、そこに気づかせてもらえました。精神的な面でも、とるべき行動がわかった面でも、とても頼りになる相談窓口でした。
妊娠の過程では、不安になることも多くあると思います。私も、短い期間ではありましたが、はじめての妊娠という経験の中で、喜びも不安も感じてきました。もし、お医者さんに相談しにくいことで不安に感じることがあれば、抱え込んでしまうのではなく、自治体ごとの相談窓口に頼るのも1つの手段です。きっと、何かの手がかりや後押しがもらえると思います!