こんにちは。ぐらたんです。
いつか訪れる、親の病気・介護の問題。私にも、突然ふりかかってきました。70代前半の私の父は、現在入院4ヶ月目に突入。
▼前回の記事はこちら。父の現状について書いています。
コロナ禍により、病院の面会がとても厳しくなっています。病院にもよりますが、面会自体ができないところ、面会はできるが時間や人数が限られているところもあります。
この記事では、実体験をもとにして、コロナ禍など短時間のお見舞いに必要なことをまとめていきます。
短時間の面会時間だからこそ「できること」を選ぶ
短時間のお見舞いのポイントは「親しい間柄だからできることを選ぶ」ことです。医療にかかわることは、プロである病院の方々に任せてしまいましょう!家族や友人など気心の知れた仲だからこそできることは、意外とたくさんあるんです。
安心感を感じてもらう
入院生活は、慣れない環境に身をおくため、ストレスがかかります。特に高齢者の場合は環境の変化に弱いため、面会時間だけでも安らいでもらいたいものです。
たとえば
・目を見て会話をする
・食事に付き添う
・軽くさするなどのスキンシップを行う(触れてもOKな場合に限ります)
小さな変化に気づく
親しい間柄であれば、いつもと違う様子に気づくことができます。食欲の有無、表情、会話から伝わる本人の感情。小さな変化であっても、親しいからこそ気づけることがあります。
もちろん、悪い変化だけでなく、良い変化に気づくことだってできます。その場合は、本人に口に出して伝えましょう。
たとえば
・本人の様子(身体的、精神的)をさりげなく観察する
・ポジティブな面を見つけ、本人に伝える
日常的な手助けをする
症状が比較的軽く、身の回りのことが自分でできるようであれば、まわりが行う必要はありません。「できること」を奪って自立の妨げとならないようにしましょう。手助けが必要な場合は、声をかけて必要なサポートをしましょう。
たとえば
・身の回りの世話(洗濯物の交換、爪切りなど)
・食べ物、飲み物、日用品の差し入れリクエストにこたえる(飲食物の場合は可能かどうか要確認)
▼特に汗をかきやすい夏に活躍します!
父の場合は、ひげをそってもらうことが好きです。スキンシップも兼ねていて、心地良さそうにしています。ひげそり自体は自分でもできるので、「できること」を奪わないように、仕上げは本人にしてもらっています。
気分転換の相手になる
安静を求められている場合、自由に動けない場合は、入院中の方から見える景色は天井や間仕切りのカーテンといった味気ないものです。入院生活にいい刺激を与えるために、体調がいい日には、「今までの生活」を思い出してもらいましょう。
たとえば
・好きな音楽をきいてもらう(イヤホンorヘッドホン使用)
・散歩をする(看護師に安静度を確認する)
▼オススメのポータブルCDプレーヤー。CDを何枚か持っていき、本人に選んでもらうと◎
欲張りすぎない
短時間のお見舞いで、「あれもこれもしなきゃ」と考えると、やりきれなかったことに目が向いてしまいます。それよりも、「今日は◯◯をしよう」と、できることを選び、そこに集中しましょう!ビジネスの世界でも、(古いという意見もありますが)企業が自社の得意分野を見極め、そこに経営資源を集中させる「選択と集中」という考え方があります。
介護・看病は、1人で行うものではありません。病院、家族など共に支える仲間と役割を分担することで、みなさんの心が軽くなります。時間や手段が限られている中のお見舞いだからこそ、この割りきりが大切です。
まとめ
面会時間・手段が限られていると、「思うように支えられない」と、もどかしく感じる方もいらっしゃることと思います。私も、未だにそう思うことがあります。
安心感を感じてもらう、小さな変化に気づく、日常的な手助けをする、気分転換の相手になる。これらは、親しい間柄だからこそできることです。そして、それは入院している方にとって、医療では介入しきれない精神的な支えとなります。
コロナ禍でなくても、入院期間はずっと一緒にいることはできません。限られた時間だからこそ、自分にできることを選び、そこに集中していく「割り切り」が必要になってきます。
相手の方にとっても、ご自身にとっても有意義な時間を過ごしましょう!
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!