こんにちは。ぐらたんです。
今回の記事は、高齢の親の話です。
遠方に住んでいる父が脊柱管狭窄症の手術を機に急性期に入院してから、9ヵ月が経過しました(その間、別の手術のために他の病院に一時的に転院し、戻っています)。
入院期間のうち最後の4ヵ月は完全面会禁止となり、毎日お見舞いに足を運んでいた母も、全く会えなくなってしまいました。「お父さん、今頃どうしているだろうね」と毎日のように母と電話で話し、母も私も不安に思っていたのですが、やっと退院することが決まりました!
とはいっても、自宅に戻るわけではありません。
父は、長いベッド上の生活で自力で起き上がることも、歩くこともできなくなってしまいました。自力でトイレに行くこともできないため、おむつで排泄をしています。
入院前までは脚に痛みを感じながらも日常生活を自立して行っていたため、介護保険も使っていない状況。
実家は古い一戸建てで、父は2階のベッドを使用していました。これから父を迎え入れるにあたり、家の改修や介護サービスの利用が必要になりますが、全く何もできていない状況。課題は山積みです。そこで、回復期リハビリテーション病棟に転院をし、父が体力・認知能力回復をしてもらいながら、受け入れ準備をしていくことになりました。
回復期リハビリテーション病棟では、以下のようなことを行います。
命の危険を脱するための急性期の治療を終え、自宅や社会に戻ってからの生活を少しでも元に近い状態に近づけるためのリハビリテーションを専門に行っています。入院期間は最大180日(疾患・状態により異なる)、リハビリテーションは時間1日最大3時間を行い、社会・在宅復帰をめざします。
出典元:回復期リハビリテーション病棟|回復期リハビリテーション.net
新しい病院での入院期間は、父の体力回復や実家の準備だけではなく、同時に母や私の気持ちを立て直す期間にもなりそうです。
転院後の生活も気になるところですが、丸4ヵ月ぶりに会える父と母。私はあいにく仕事と体調の関係で立ち会えなかったのですが、電話で母と話したときに、父と会うことをとても楽しみにしているのがわかりました。
そんな母から、ある提案が。
母「介護タクシーで前の病院から新しい病院に移動するとき、家の前に寄ってもらって、お父さんに庭を見てもらうのはどうかな?」
そう、母の提案は、介護タクシーを使って、簡易的な自宅ツアーを行うこと。
9ヵ月もの間、自宅を見ることすらできなかった父のために、せめて外観だけでも直接見てもらいたいと考えたようでした。母は庭いじりが好きで、季節ごとに花を植え替えていました。
庭を見たら、父も喜ぶかもしれない。リハビリをがんばる原動力になるかもしれない。
私も賛成しました。
その後、母は病院へ連絡をし、介護タクシーの方に自宅に寄ってもらう旨と、早めに前の病院を出発する旨を伝え、準備をしていきました(父にも自宅ツアーの旨は事前に伝えていました)。
父のために、母のために。
転院の日は、晴れますように!
ずっと願っていました。
結果は…
雨!!(しかもこの日だけ)
実は、1週間前の天気予報からその日に限って雨マークがついていたのです。
しかも、笑顔で迎えた母に対し、父は転院のために緊張していたのか、無表情だったそう。マスクをしていたため、表情が見えにくかったのかもしれませんが…。
私には、電話口で「お父さんったら、久しぶりに会ったのに無表情だったの!」とプリプリ怒っていました(笑)
新しい病院での生活は、そんな不機嫌そうな父と雨の日からのスタート。
ですが、父の回復期リハビリテーション病棟での生活は、はじまったばかりです。引き続き、家族としてできるサポートをしていこうと思います。
いつか、父の顔に笑顔がもどりますように。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!