こんにちは。ぐらたんです。
介護がはじまるとき、何から手をつければいいのか不安になりますね。どこで手続きをして、どんなサービスを選べばいいのでしょうか。
私の父も介護がはじまり、ケアマネージャーさんを中心に新しい生活スタイルを模索してきました。(父と母が同居、娘である私は遠方で生活。現在は里帰り中。)
今回の記事では、在宅介護をはじめるにあたりおこった環境・生活の変化についてまとめています。
※個人の体験になりますので、ご参考までにご覧いただければ幸いです。
介護保険サービスを受けるまでの流れ
ここでは、介護保険サービスを受けるまでの大まかな流れについて記します。
要介護認定の申請をする(行う人:家族)
まず、介護が必要だと判断されるような状況になった場合、お住いの自治体の窓口に要介護認定の申請をします。
父の場合は、入院中に病棟内の地域包括支援センターに相談→自治体の窓口に要介護認定の申請という流れになりました。
要介護認定とは、どの程度の介護が必要であるかという認定で、要支援1~2、要介護1~5の7段階あります。
認定には約1ヵ月かかるので、早めに認定を受けられるようにすることをオススメします!
実際にあったことですが、母が自治体の窓口に要介護認定の申請に行ったところ、すぐには受けてもらえませんでした。そのことを地域包括支援センターの担当の方に相談すると、「窓口では先生(主治医)の指示で…と言うと申請がしやすい」という裏ワザを教えてもらえました!
実践したところ、無事に申請できました(実際に主治医からの指示がありました)。
ケアマネージャー探し&依頼(行う人:家族)
要介護認定がおりたら、お世話になるケアマネージャーさんを探します。
我が家の場合は、地域包括支援センターから居宅介護支援事業所一覧のリストをいただいたのですが、実際には地元に住んでいる母が介護をしている知人から「◯◯さんが親切!」といった話を聞き、その方に依頼をしました。
インターネットでは、細かい情報までのっていないこともあるので、実際の口コミの方が強いです。地元に介護中の知り合いがいる方は、話を聞いてみるのもオススメです。
ケアプランの策定・契約(行う人:ケアマネージャー)
ケアマネージャーさんを中心に、本人や家族が「どんな介護を希望するか」を踏まえながら、介護方針を決めていきます。
父の場合ですが、ケアプランを策定するにあたって、ケアマネージャーさんが父の様子を直接見てくださいました。
各種介護保険サービス事業者との契約(行う人:家族)
ケアプランが決まると、レンタル用品や自宅の改修などを行う介護保険サービス事業者との契約になります。
ここまでくると、実際に介護の生活が具体的にイメージできます!
実家で導入した介護保険サービス・介護保険外の購入品
一事例ではありますが、今回実家で介護保険サービスで利用した内容です。
介護保険を利用したサービス
●デイサービス
ケアマネージャーさんから「ここはリハビリに力を入れている」とのオススメを受けて、1回お試しの後、契約をしました。
デイサービスは施設によって特色があるので、具体的な希望をケアマネージャーさんに伝えるようにすると良さそうです。
契約時には、施設の方が自宅訪問してくださり、説明を受けながら契約を交わしました。
●自宅の改修
実家は築40年ほどの古~い戸建住宅。
要介護の父が自宅内で安全に歩けるように、数ヵ所に手すりを設置しました。
●介護用品のレンタル
玄関の上り框の段差解消用階段、車椅子、リクライニングベッドをレンタルしました。
おむつ交換がある方には、ベッドは頭の角度を変えられるだけでなく、ベッド自体の高さを調節できるものがオススメです。理由は、ベッドが低い位置でのおむつ交換だと、介護者が腰を痛めてしまう可能性があるため。
実際、おむつ交換時にはベッドを高くしているのですが、ベッドが高い場合と低い場合では、かなり腰への負担が変わります!
介護保険以外の購入品
杖、お薬カレンダー、(転倒防止のための)滑り止め付靴下、消耗品(おむつ、手袋、ビニール袋、おしりふきなどの衛生商品)、おむつ用ごみ箱、運動用ゴムバンド
▲服薬管理で活躍中!毎日複数回薬を飲む方にオススメです。
▲父の運動不足解消のため購入。色によって負荷のレベルが変わってくるので、体力に合わせて選ぶことができます。
生活面での変化
増えた時間
・歩行時の見守り
・朝晩のおむつ交換
・運動、余暇の声掛け
・デイサービスの準備
検温、入浴用品などの準備物、書類の記入
・ケアマネージャーとの連絡
・通院の付き添い
書き出してみると、生活の中で介護にかけている時間が増えていることがわかります。
減らした時間
※画像はイメージです。
・夕食づくり
時間の確保もかねて、宅配弁当サービスを活用することにしました。実家で利用したのは、生協のお弁当。
私も里帰り中に食べているのですが、食材が小さくカットされているのが印象的。
おそらく、高齢の方でも食べやすいように配慮されているのだと思います!
また、地域によっては、かむ力・飲み込む力の弱い方のための「介護食」やカロリー・たんぱく質などを調整した「医療食」「健康管理食」などのメニューもあります。
また、(私の実家の地域に限ってかもしれませんが)配達時には声をかけてもらえます。両親2人だけの生活になった際に見守りの目が増えるので、ありがたいと感じています。
まとめ
介護がはじまるとき、今までの生活から大きく変化します。
在宅介護を選択する場合、すべてを家族で抱え込んでしまうと、介護者の自由な時間がなくなって、介護する側・される側ともに苦しくなってしまいます。
できるところは外注をして、介護者の「自分の時間」や「ゆとり」を確保することが、介護には必要なのだと感じています。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!