こんにちは。ぐらたんです。
退院し、自宅介護となった父が再入院し、ついに介護施設に入居することになりました。
退院~施設入居の時期はバタバタしていましたが、やっと施設での生活にも慣れはじめた父。
環境の変化で悪影響があるのではないかと心配したのですが、今回は父の混乱もなく一安心です。
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そんな父の施設入居により、家族には大きな変化がうまれました。
趣味を再開した母
もともと趣味が多い母。
父が元気で二人暮らしをしていたころは、体操や絵手紙の習い事や、友人とのお茶を楽しんでいました。
そのためか、年齢より若く見られることが多く、よく娘である私に自慢していました(笑)
しかし、父を自宅で介護していた間は、母は習い事を減らしました。
すっぴんで過ごす日が多くなりました。
また、庭いじりをするのが好きだったのですが、花に水をあげられなくて、花が枯れそうにもなりました。
夜更かしもできなくなったと話すようになり…毎日疲れていたのだと思います。
父が施設入居した現在、おむつなどの必要なものを施設へ届けに行くことはありますが、母は自分の時間が多く持てるようになりました。
自宅介護をしている間は、少なからず自分の時間と体力を父に注いでいたので、今の母は若々しく見えます。
やさしい言葉をかけられるようになった
自宅介護をしていたとき、私は実家に里帰り中だったため、父の様子を見ていました。
記憶の中の父と現実の父があまりにも違っていたので、やきもきすることもありました。
また、少しでも身体を動かして体力をつけるよう、躍起になっていた部分がありました。
「歩こう」「一緒に身体を動かそう」
こんな言葉を頻繁に聞いて、父も居心地が悪かったかもしれません。
現在は、電話で父の近況を聞いて、励ましの言葉をかけるのみ。
一緒に体を動かすことはできませんが、物理的に距離をとることで、互いにおだやかになれています。
介護疲れからの事件は他人事ではない
ニュースで介護疲れから起こった事件の話などを聞きますが、父の自宅介護を経験すると、他人事とは思えなくなりました。
介護は時間も体力も使います。
そもそも介護をする側の時間的・体力的余裕がなければできないし、介護の労力をどれだけ分散できるかによって、かかる負担が変わってきます。
大切な家族だからこそ、ついつい無理をしてしまうこともあると思います。
しかし、そうなる前に手を借りる・手を離す(=介護施設を利用する)ことを検討することが自分の人生を守る手段だと痛感しました。
第三者から見た父の姿
父が介護施設に入居したことで、新たな父の一面を知ることができました。
施設の方から、父は「いい意味で淡々と自分を受け入れている」と言ってもらえました。
人は突然大きなハンデを背負ってしまうと、落ち込んだり、受け入れられなかったりする場合があります。
しかし父は、溌溂なタイプではありませんが、淡々と自分のハンデを受け入れているそうです。
父のことをそんな風に言ってもらえて、とても嬉しく、同時に父への見方が少し変わりました。
施設入居をしてよかった
父が施設入居をしてから、数ヵ月が経過しました。
感染症対策のため、直接会うことはできませんが、それでも施設入居を選択してよかったと思っています。
会えないながらも、電話や手紙でコミュニケーションをとっている日々です。
いつか会って、手を握れる日を楽しみに待ちたいと思います。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!