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実は歌詞があった!久石譲さんが生み出したジブリの名曲

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こんにちは。ぐらたんです。

ジブリ映画を彩る久石譲さんの楽曲。久石譲さんのつくりだす印象的な音楽は、映画のシーンとともに覚えている方も多いのではないでしょうか。

映画の「主題歌」というと、当然歌がつきものですが、それ以外にも劇中ではインストだったけれど、「実は歌詞がついている曲」があります。

 

もちろんインストの状態で音楽として完成されたものですが、歌詞がつくことで、さらに深い登場人物の感情や情景が読み取れます。インストとはまた違った表情が味わえます。

 

今回ご紹介する5つの曲は、『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』で登場する楽曲。どれもメロディーに聞き覚えがあると思います!

※映画の内容に触れる部分もあるので、ネタバレを避けたい方はそっと閉じてください。

※画像はすべてスタジオジブリ公式ホームページより。

新しく、スタジオジブリ5作品の場面写真を追加提供致します - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

 

 

めぐる季節 映画『魔女の宅急便』より

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めぐる季節

作曲 久石譲 作詞 吉元由美

薄紅 花景色 せつなさを知った春

はかなく散ってゆく 風の指先ふれて

静かに見える波 まぶしすぎる夏の日

心の海岸で白く砕けていった

 

過ぎゆく季節の果てにたたずむ人は誰なの?

ゆれる想い 自分をだきしめたの ひとり

明日はどんな日に 頬づえの窓辺から

かたちのない夢をきっと見つけにゆこう

 

色づく街ゆけば 誰かに逢いたい秋

やさしくなれそうな 夕暮れのさみしさよ

凍えた手のひらで とけてゆく粉雪は

涙によく似てた ぬくもりに出会う冬

 

幸せを探す人が一番幸せだって

めぐる季節 想い出に変えながら ふたり

 

明日はどんな風 歩きだす窓辺から

もうすぐ見えてくる夢を渡ってゆこう

出典元:井上あずみ めぐる季節 歌詞 - 歌ネット

 

「めぐる季節」 を歌っているのは、初期ジブリ作品で数多くの主題歌を歌っている井上あずみさん。やさしく澄んだ歌声が、切なくも美しいメロディーととても合っています。

歌詞からは、不安を抱きながらも、明日への希望を見出そうとしている健気な心情と、春夏秋冬という時間軸の長さが伝わってきます。四季の描写も美しいですね。この歌詞は、映画『魔女の宅急便』の主人公キキの気持ちを歌ったものと考えられます。キキの修業期間は1年間。歌詞とぴったり重なりますね。

 

この曲、インストでは「海の見える街」としてご存じの方も多いのではないでしょうか?

私は個人的に、この曲を聴くとノスタルジーを感じます。慣れ親しんだ故郷をはなれて、新しい地で試行錯誤するキキの姿に、同じく故郷をはなれたばかりだった、当時の自分を重ねてしまうのかもしれません。

 

▼魔女の宅急便のヴォーカルアルバム。 

▼サウンドトラック。

 

アシタカとサン 映画『もののけ姫』より

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アシタカとサン

作曲 久石譲 作詞 麻衣

はるか彼方に ねむる人よ
瞳とじればひろがる あの日のやさしい声

永遠の光が 土にかえるように
大地の ゆるしが とどくまで

しんじて ともに生きること
そして 生まれるつよさ

みあげて 遠くはなれても
心をひとつにむすぶ愛 希望のそら

 

出典元:Blog. 「ふたたび」「アシタカとサン」歌詞 久石譲 in 武道館 より | 久石譲ファンサイト 響きはじめの部屋

 

映画『もののけ姫』が公開された当初は1997年。公開から10年以上経過した2008年に行われた久石譲さんのコンサートで発表されたのが、こちらの歌詞がついた「アシタカとサン」です。ちなみに、作詞をしている麻衣さんは、久石譲さんの娘さんです。

原曲は、映画の終盤――死闘を終えたあとに流れるのですが、ピアノからはじまる繊細なメロディーに引き込まれます。まさに、平和の尊さを感じさせる名曲です。

 

「誰目線の歌詞」なのかという考察ですが、主題歌「もののけ姫」はアシタカ目線で歌っていると、歌い手の米良美一さんが以前おっしゃっていました。

一方、「アシタカとサン」はお互いの感情を描いた歌詞だと読めそうです。おそらく、それぞれの場所でそれぞれの生き方をする二人が、相手を想っている。そんな情景が浮かびます。

 

▼もののけ姫のサウンドトラック。私がはじめて買ってもらったCD!「アシタカせっ記」は鳥肌が立つほどカッコイイ。

 

 

ふたたび 映画『千と千尋の神隠し』より

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ふたたび

作曲 久石譲 作詞 鈴木麻実子 

ずっとずっと昔に
触れたことのある あのぬくもり

暗い道に迷い込み
一人ぼっちで 泣いてた私

信じて進むと決めたときに
扉が開いた その先に光が
私を照らした

青空に羽ばたこう
つないだその手を 離さないで

あなたが照らしてくれた道を
今一人歩こう まっすぐ前を向いて
立ち止まらず

忘れないでいたなら
いつかまた会える そう信じてる

導いてくれたのは
いつの日もあなた 私の光

 

出典元:Blog. 「ふたたび」「アシタカとサン」歌詞 久石譲 in 武道館 より | 久石譲ファンサイト 響きはじめの部屋

 

「アシタカとサン」と同様、2008年の久石譲さんのコンサートでメロディーに歌詞がつけられた曲です。作詞をした鈴木麻実子さんは、鈴木敏夫プロデューサーの娘さんです。

「ふたたび」は、映画『千と千尋の神隠し』の終盤、ハクが千尋によって自分の名前を取り戻したときに流れる名曲。個人的な印象になりますが、メロディーからはやさしく頭をなでられているような懐かしさを感じます。

 

映画の序盤では頼りない少女だった千尋が、物語をとおして成長していく。この歌詞には、成長した千尋の目線から描かれているように思えます。

 

あなたが照らしてくれた道を
今一人歩こう まっすぐ前を向いて
立ち止まらず

 

昔自分を助けてくれたハク。その存在を感じつつ、まっすぐ前に進もうとする千尋の意志が見えるようです。

 

いのちの名前 映画『千と千尋の神隠し』より

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いのちの名前

作曲 久石譲 作詞 覚和歌子

青空に線を引く

ひこうき雲の白さは

ずっとどこまでも ずっと続いてく

明日を知ってたみたい

 

胸で浅く息をしてた

熱い頬 さました風も おぼえてる

 

未来の前にすくむ手足は

静かな声にほどかれて

叫びたいほど なつかしいのは

ひとつのいのち

真夏の光

あなたの肩に 揺れてた木漏れ日

 

つぶれた白いボール

風が散らした花びら

ふたつを浮かべて 見えない川は

歌いながら流れてく

 

秘密も嘘も喜びも

宇宙を生んだ神さまの 子供たち

 

未来の前にすくむ心が

いつか名前を思い出す

叫びたいほど いとおしいのは

ひとつのいのち

帰りつく場所

わたしの指に 消えない夏の日

出典元:平原綾香 with 久石譲 いのちの名前 歌詞&動画視聴 - 歌ネット

 

インストでは「あの夏へ」という曲名で知られているメロディー。映画の冒頭部分で流れます。この印象的なメロディーは、形を変えて「おにぎりのシーン(千尋がおにぎりを食べながら泣く場面)」で使用されています。

1番の歌詞では、夏らしい光景が広がります。Aメロの「遠くの景色」→Bメロの「近くの景色(=主人公の体感)」という対比が、透明感のある世界観をつくっています。2番の歌詞では、千と千尋の神隠しのキーワードが登場します。これから起こる物語を暗示しているようですね。

 

そして、この曲は合唱にも編曲されているのですが、とてもオススメです!心が浄化されます…。 

 

 

風のとおり道 映画『となりのトトロ』より

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風のとおり道

作曲 久石譲 作詞 宮崎駿

森の奥で 生まれた風が

原っぱに ひとり立つ 楡の木

フワリ かすめ やって来た

あれは風のとおり道

 

森の奥で 生まれた風が

見えない手 さしのべて 麦の穂

フワリ かすめ あなたの髪を

ゆらして 通り過ぎてく

 

はるかな地 旅ゆく風  道しるべ

ひとりゆく あなたに送る

髪のかざり

 

森の奥で 生まれた風が

原っぱに ひとり立つ 楡の木

フワリ かすめ 消えていく

あれは 風のとおり道

出典元:井上あずみ 風のとおり道 歌詞&動画視聴 - 歌ネット

 

トトロの「裏テーマ」と言われているこの曲。「風のとおり道」というタイトルがあらわすように、身近な景色の中に風が何度も登場します。

 

ここからは個人的な解釈ですが、ここでいう「風」はサツキやメイが見ていた「トトロ」だったのではないかなぁ…なんて妄想しています。大人には姿が見えないけれど、近くにいるのかもしれない。ホラーではないですよ(笑)

 

ちなみに、歌詞に出てくる「楡(ニレ)」は、新緑のキレイな広葉樹です。

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「となりのトトロ」の劇中では、「楠(クスノキ)」が登場していましたね。楠は大きく幹も太く育ち、神社などでご神木として信仰の対象になることもあります。

 

 

 
 

まとめ 

ジブリ作品に欠かすことのできない久石譲さんの音楽。主題歌以外にも、映画を観た方の記憶に残っている名曲がたくさんあることと思います。私も大好きな曲がたくさんあります!

今回の記事では、久石さんの作曲した音楽で歌詞がついているものを5曲ご紹介しました。それぞれの歌詞からは、いろんな解釈が生まれますが、歌詞がつくことによって、新たな魅力や発見が生まれますね。 

みなさんも、ぜひジブリの世界観に思いを馳せてみてください。

 

▼映画をおさらいしたい方にぴったり!  

 

 

最後まで読んでくださって、ありがとうございました!