こんにちは。ぐらたんです。
今回の記事は、前回の記事の補足で、父が急変した日について書いていきます。
当日の様子
もともと室内を杖をつきながら歩行していた父。
その日は歩き方が異様に遅く、数メートルの距離を立ち止まりながら何分もかけて歩き、ついに夜にはソファから動けなくなりました。
母は父に立ち上がるよう声をかけるのですが、全く動かない父。
後でわかったのですが、発熱していました。
高齢者でなくても、体温が高いときは体に力が入らないことがあります。
体力が落ちた高齢者であれば、なおさら影響は大きい。
父の場合は、発熱により、いつもなら辛うじてできていた生活動作ができなくなってしまいました。
時刻は夜の8時。病院も空いていません。
そんな状態の父を見て、私は救急車を呼ぶことにしました。
(私は産後間もない時期で、新生児がいたということもあり、家で待機しました)
診てもらったところ、コロナ感染ではなく、大きな疾患も見当たらなかったために、自宅へ帰るように言われました。
…といっても、車椅子にまともに座っていられない父を自宅まで連れて帰るのは困難。
母は入院させてもらえるように頼んだのですが、病院側から断られてしまいました。
病院がタクシー(介護タクシーではない)を手配してくれたのですが、タクシーを降りて自宅の部屋まで戻るのが大変。
歩くどころか、立つこともできない父。
力が全く入っていないため、余計体重が重く感じられます。
とても親切な運転手さんで、母と私と3人で父を抱えるようにして、自宅のベッドまで運びました。
到着したとき、時刻は深夜2時をまわっていました。
そんななか、夜間の診察で担当していただいた医師からは「次の日の朝にまた来院して内科の診察を受けてください」と言われており、同じ病院へ行かなくてはなりませんでした。
自宅で数時間過ごしただけなのに、また同じ病院へ行く必要があります。
すぐに入院させてくれれば、こんなに大変ではなかったのでは…?
私は夜中に地元の介護タクシーをスマホで検索。
5つ候補をピックアップし、早朝に電話で問い合わせ。
やっと1社が希望の時間に自宅へ迎えに来てくれることになりました。
多くの方の力を借りながら、なんとか病院にたどり着いた父は、そのまま入院することとなりました。
すぐに入院させてくれれば、こんなに大変ではなかったのでは…?(2回目)
父の身体がもちろん心配でしたが、動けない状態の父をまた自宅に返されてしまったらどうしよう…と不安でもありました。
入院ができて、少しホッとしました。
こうして、3ヶ月弱の自宅介護の後、父は再度入院することとなりました。
「もう父は自宅に戻れないかもしれない」
そう感じたのは、私だけではありませんでした。
父の急変から学んだこと
素人ながら、在宅介護についての教訓として2点学びました。
①普段から体調や身体の動きの変化に気をつける
②医療の力が必要な場合は、素早く対応する
高齢者は、急変することがあります。
①は「予防」の観点。
体温や血圧、食欲の有無など、小さな変化に気を配り、安定した生活が送れるようにすること。
②は「対策」の観点。
問題がおこったときに、素早く「対応」をすることが、在宅介護では大切だと感じました。
どこに連絡をすればよいか
病院に行く必要はあるのか
救急車を呼ぶ必要があるのか
上記のような判断も必要になります。
我が家の場合、高齢の母だけでは迅速な対応ができないため、在宅介護の限界を感じました。
これからの課題は、
①父が退院後どのように過ごしたいのかの聞き取り(できれば施設入居への説得)
②両親の気持ちの寄り添い
③具体的な行動(施設や介護サービスの検討)
になります。
育児をしながらのため、時間は限られていますが、できる限りのことはしていきたいと思っています。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!